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ロゼワイン
ヴィーノ・ロザート、もしくはロゼはとても魅力的な色を持ち、赤ワインと白ワインの中間でありそのどちらでもない心地よくもあいまいなワインです。ロゼはワインのカテゴリーの一つとして独立し、視覚的、味覚的に特有の特徴を有しています。ロゼという名前の由来であるバラ色は容易に様々なニュアンスを認識することができます。表現としてrosa ramato 赤がね色(もしくは玉葱の皮色)、rosa salmone サーモンピンク、rosa cerasuolo チェリーピンク、rosa chiaretto 淡い赤色などがあります。
もしどうしても他のワインと比べることを我慢できないならば、視覚的には赤ワインを思わせ、味覚的にはより白ワインに近いと言うことができるでしょう。実際、近年は確固たる周知度と幅広いシチュエーションで食前酒から食中酒としてそのフレッシュさと軽やかさから特に夏はとても重宝されています。
ロゼワイン醸造過程における鍵
誤解を避けるためにすぐに言いましょう。ロゼワインは赤ワインと白ワインを混ぜたものではありません。色の薄いぶどうの実を使用したり、多種類のぶどうの実を混ぜて生産するやり方は今日ではあまり採用されていません。ロゼワインの生産方法でもっとも使用されているのがぶどうの搾りかすとモストの接触を制限する方法です。
生産工程の始めは赤ワインの醸造法と似ています。
- ぶどうの除梗・破砕
- モストの処理・モストの手直し
- 醸し
赤ワインとの重要な違いは醸し期間にあります。ロゼワインの場合ぶどうの搾りかすは赤ワインのようにモストと1~2週間も接触しておらず、実はほんの数時間から最大でも2日間です。
短い醸し
短い醸し期間はロゼワインを得るため、果皮からモストに皮の色素が抽出され赤ワインになる前に止めるブレーキのように機能します。
通常、赤ワインはぶどうの搾りかすとモストが1から2週間醸されている状態が続きますが、ロゼの場合数時間から最大2日程に短縮されます。醸し期間によって淡いピンクから赤ワインを彷彿させるような濃いピンクまで異なる濃淡を得ることはできます。
ぶどうかすの除去
モストとぶどうの搾りかすの分別は発酵が始まる前に行われ、その方法は様々あります。
- モストから搾りかすを取り除く方法
- 瀉血法(tecnica del salasso)
2番目の方法は少し注目に値します、なぜなら普通の分別方法とは少し異なり特殊だからです。瀉血法とは赤ワイン用に生産しているタンクからある量のモストを通常20~30%抜き取り白ワインのように醸造します。こうする事によって一方ではロゼワインのモストとして、他方ではアロマとポリフェノールの濃度が凝縮した赤ワインのモストを得る事ができます。
醸しと分別の作業が終わるとモストはステンレスタンクか樹脂タンク、ごくまれに木製タンクに移され発酵を始めます。
最終過程
醸しを終えぶどうの搾りかすを除去した後は白ワインと同じようにステンレス製タンクやガラス繊維強化樹脂性の不活性タンク、もしくはごくまれに樽に移され発酵が行われます。
発酵を終え瓶詰めされたロゼワインは販売され消費されます。ロゼワインは瓶内で寝かせるには適していません。なぜならアロマの新鮮さや酸味の特徴が変化してしまうかもしれないからです。目安としてロゼワインは2年以内に飲まれるのが好ましいのです。
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醸しの問題
醸しはその特有の色をワインに与える大事な過程です。この期間にモストはぶどうの搾りかすと接触し、ぶどうの品種による色素の量や味覚の要素を得ます。
醸し期間はロゼワインと赤ワインの区別にもなります。醸し期間が2から48時間ならそのすべてのプロセスはロゼワイン醸造と呼ばれ、48時間以上ならば赤ワイン醸造と呼ばれます。